人間関係の極意エニアグラム!能力開発もストレスマネジメントも可能

この記事は5分で読めます

「何を考えているか分からない」

「いくら説明しても分かってもらえない」

「どうしてもノリについていけない」

こういう相手っていますよね。


こちらの理解を超えた、
宇宙人のような存在に思えてしまうこともありますが、
人間の心理は実はたった9タイプに分類できてしまうのです。


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人間心理の極意「エニアグラム」

エニアグラムにおいて、3つの理論による分類があります。

・人間のエネルギー位置と心理の関わりを分類した「センター理論」
・人と接する時の表現や態度を分類した「パーソナリティ理論」
・問題を対処しようとする心理を分類した「ハーモニクス理論」

これらを掛け合わせて整理した結果、たった9タイプに分類できてしまうのです。


この9タイプには本来、特に名前は付けられておらず、
「タイプ1」「タイプ6」のように数字で語られます。

数字に優劣の意味は全くありません。

しかし明確な特徴を持っているため、以下のような呼び名を使うこともあります。

・タイプ1「改革する人」
・タイプ2「助ける人」
・タイプ3「達成する人」
・タイプ4「個性的な人」
・タイプ5「調べる人」
・タイプ6「忠実な人」
・タイプ7「熱中する人」
・タイプ8「挑戦する人」
・タイプ9「平和をもたらす人」


ここで注意して頂きたいことは、
人は誰でも9タイプの要素を持っているという点です。

9タイプ全ての要素を持っているが、ある1つのタイプが強く影響していて、
時には異なるタイプのように振る舞うことがあっても、あたかもホームベースに
戻るかのように、その1つのタイプに落ち着く、ということなのです。


それでは、9タイプを順に説明していきましょう。


タイプ1「改革する人」

センター:本能
パーソナリティ:従順
ハーモニクス:合理


このタイプは、「ありのままの自分は悪者で欠陥がある」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために高潔であろうと欲します。

そのため、批判的であったり完璧主義になったりするのです。


しかしストレスが増大すると、自制心が崩れ、
まるでタイプ4のように空想の世界に逃げるようになります。

一方で、自分を抑圧していることに気づき、
自分の可能性を信じることができるようになると、
まるでタイプ7のように心を開いて好奇心を持てるようになるのです。


タイプ1との接し方は、その人が信じている理想や信念に
敬意を払ってあげると、受け入れてもらいやすくなります。

反対に、理想や信念に逆らったり蔑ろにすれば嫌われてしまいます。


タイプ2「助ける人」

センター:フィーリング
パーソナリティ:従順
ハーモニクス:楽観


このタイプは、「ありのままの自分は愛されない」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために他者から必要とされたいと欲します。

そのため、自分のニーズを抑えて他者を助けようとするのです。


しかしストレスが増大すると、直接的なアプローチをとり、
まるでタイプ8のように威圧的で支配的になります。

一方で、自分自身の気持ちや内面の状態を受け入れることに気づき、
自分自身をケアすることの大切さを認められるようになると、
まるでタイプ4のように創造性が発揮されるのです。


タイプ2との接し方は、必要としていることを伝え、
適度なお願いをして、実行してくれたらしっかり感謝することです。

反対に、実行してもらって当然、感謝もしないという態度は嫌われます。


タイプ3「達成する人」

センター:フィーリング
パーソナリティ:自己主張
ハーモニクス:合理


このタイプは、「ありのままの自分には価値がない」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために価値のある存在になろうと欲します。

そのため、成功や成果を出すことを追求するのです。


しかしストレスが増大すると、人生や自分自身に幻滅し、
まるでタイプ9のように反応が鈍くなったり物事に無関心になります。

一方で、自己イメージやパフォーマンスの向上への拘りに気づき、
他者のサポートや協力関係を受け入れることができるようになると、
まるでタイプ6のように心からの献身や勇気を手に入れることができるのです。


タイプ3との接し方は、具体的な成果や成功について褒めることで、
認めてもらいたい自己イメージの通りであることを間接的に伝えるのが大切です。

反対に、成功への過程であったり努力といった部分を褒めるのは逆効果になります。


タイプ4「個性的な人」

センター:フィーリング
パーソナリティ:遊離
ハーモニクス:反応


このタイプは、「アイデンティティがない」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために存在意義を欲します。

そのため、自分に正直であろうとします。


しかしストレスが増大すると、人間関係の問題を解決しようとして、
まるでタイプ2のように他者との関係に執着し、押し付けがましい親切心を表現します。

一方で、自分の気持ちと現実とは異なることに気づき、
自分自身を許し、他者を受け入れることができるようになると、
まるでタイプ1のように世界に対して意味あることで貢献するようになるのです。


タイプ4との接し方は、その存在を心から受け入れることが大切で、
偽りの感情や思惑などは簡単に見破られてしまいます。


タイプ5「調べる人」

センター:思考
パーソナリティ:遊離
ハーモニクス:合理


このタイプは、「ありのままの自分は無能である」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために有能であろうと欲します。

そのため、かなりの専門性に拘ります。


しかしストレスが増大すると、不安を抱え込み、
まるでタイプ7のように刺激と体験を求めるようになります。

一方で、長い孤立や強い悲嘆に気づき、身体の存在感や
本能的エネルギーを受け入れることができるようになると、
まるでタイプ8のように意志力や自信を発揮することができるのです。


タイプ5との接し方は、かなり専門的なこだわりを持っていますので、
その熟達していることを探り当てると、ものすごく語りだしてくれます。

反対に、大雑把なまとめ方をしようとすると嫌われてしまいます。


タイプ6「忠実な人」

センター:思考
パーソナリティ:従順
ハーモニクス:反応


このタイプは、「ありのままの自分では生存できない」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために支えや導きによる安全を欲します。

そのため、集団に属することや信念に従うことに拘ります。


しかしストレスが増大すると、さらなる努力に駆り立てられ、
まるでタイプ3のように競争心が強く、仕事中毒のように見えるのです。

一方で、身体感覚による印象を受け入れることに気づき、
不安に対して反応するのではなく、ただ感じるようになれると、
まるでタイプ9のように心の落ち着きを手に入れることができます。


タイプ6との接し方は、努力をねぎらい、不安や心配には、
しっかり対応して安心や安全を確保してあげることが大切です。

反対に、放置したり丸投げしてしまうと嫌われてしまいます。


タイプ7「熱中する人」

センター:思考
パーソナリティ:自己主張
ハーモニクス:楽観


このタイプは、「必要なものを持っていない」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために幸福であることを欲します。

そのため、常に刺激的な考えや活動を追及しようとするのです。


しかしストレスが増大すると、エネルギーを集中させる必要性を感じ、
まるでタイプ1のように自制心と厳格さが現れてきます。

一方で、観察し体験したことにしっかり向き合うことの
大切さに気づき、静かで集中した思考を育てられるようになると、
まるでタイプ5のように明晰さや革新性を発揮するようになります。


タイプ7との接し方は、好奇心と多様性に敬意を払い、
優しく見守ってあげることが大切です。

反対に、制限したり枠にはめようとすると嫌われてしまいます。


タイプ8「挑戦する人」

センター:本能
パーソナリティ:自己主張
ハーモニクス:反応


このタイプは、「他者にコントロールされる」という
根源的な恐れを持っており、それを補うために主導権を欲します。

そのため、威圧的だったり攻撃的な態度に見えてしまうことがあるのです。


しかしストレスが増大すると、時間を稼いで力を蓄えようとし、
まるでタイプ5のように情報収集し思考を重ねます。

一方で、自分の限界を知り、心を開くことの大切さに気づき、
他者に深い敬意と感謝を明確に伝えることができるようになると、
まるでタイプ2のように他者への愛情を持った優れた指導者になれます。


タイプ8との接し方は、その有能さと行動力に敬意を払い、
こまめに相談したり主導権を譲ることが大切です。

反対に、主導権を奪おうとすると嫌われます。


タイプ9「平和をもたらす人」

センター:本能
パーソナリティ:遊離
ハーモニクス:楽観


このタイプは、「繋がりを喪失すること」という根源的な恐れを持っており、
それを補うために平和や安定であることを欲します。

そのため、頑固で怠惰な態度に見えてしまうことがあるのです。


しかしストレスが増大すると、さらなる安定や安全を求めて、
まるでタイプ6のように信念や人間関係に依存するようになります。

一方で、他者に必要とされ、評価されていることに気づき、
自分の存在感やエネルギーが増していくようになってくると、
まるでタイプ3のように自分を認めて自己主張できるようになるのです。


タイプ9との接し方は、感謝とねぎらいが大切です。

これを怠ると、嫌われ、感情が爆発してしまうことも有り得ます。


まとめ

エニアグラムは、自分に使えば能力開発のツールとなり、
他者に使えば人間関係の構築や改善のツールとなります。

今回の記事では初歩的な部分しかお伝えしていませんが、
日常で実践するには十分な内容となっていますので、
ぜひ理解し、試してみてください。


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