仕事の人間関係で何とかしたいのは、部下ではないでしょうか。
「部下が使えない」
「部下が従わない」
このような悩みを抱えていませんか?
部下のタイプに合わせて、接し方を変えることで、
解消できる可能性があります。
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目次
部下を育てるのも仕事である
今や、上司の仕事の一環として、
・部下を会社に引き留める
・部下を育てる
ということまで、必須となっています。
かつてのピラミッド型の組織構造から、
コミュニティ型へと変わってきました。
上司は、
「いかに部下を育て、活躍させるか」
という観点でも評価されるのです。
これまでのような、
部下を支配(コントロール)しようとする手法は通用しなくなり、
管理(マネジメント)する手法が重要となっています。
そのために必要なことが、部下のタイプを知り、
それぞれの価値観に合わせた接し方です。
部下のレディネスレベルと上司の状況対応リーダーシップ
心理学の用語に「レディネス」というものがあります。
これをビジネスに当てはめて、「能力」と「意欲」の2軸で構成し、
4つの領域に分けたものが、レディネスレベルです。
これは、人事評価的な分類とは異なり、
特定の課題の達成に関してのレベルであるため、
状況によって変動することに注意してください。
そして、これに対応した指導法も存在します。
これは、「指示的行動」と「支援的行動」の2軸で構成され、
その4つの領域が、「状況対応リーダーシップ」のスタイルなのです。
これから、部下のレディネスレベルと、
それに対応したリーダーシップのスタイルを紹介していきます。
レディネスレベル1.能力:低、意欲:低
最初の段階は、「能力:低、意欲:低」という状態であり、
特徴としては、以下のようなものがあります。
・言い訳や不平不満が多く、自己防衛的
・仕事が遅く、時間内・期限内に終わらない
・言われた通りにしか仕事をしない
・行動や態度がはっきりせず、時に混乱する
・失敗を恐れたり、取り越し苦労をする
・会社のビジョンや目的の理解までは難しい
これに対応するのは、「指示:高、支援:低」となる、
「教示的リーダーシップ」です。
具体的には、以下のように指導します。
・上司が意思決定や進捗管理を行う
・ゴールの明示や手順を詳細に指示する
・1回あたりの説明は過度にならないようにする
・教えることに集中する
・なすべき事を具体的に説明する
・プレッシャーをかけ過ぎない
・よい方向への進歩があれば、それを強化する
レディネスレベル2.能力:低、意欲:高
2番目の段階は、「能力:低、意欲:高」という状態であり、
特徴としては、以下のようなものがあります。
・仕事を積極的に引き受ける
・関心を示し、素早く行動する
・注意深く聞き、明快な説明を求める
・プロセスよりも結果を気にする
・質問に対して表面的な受け答えが目立つ
・目的の理解にはまだ足りない
これに対応するのは、「指示:高、支援:高」となる、
「説得的リーダーシップ」です。
・部下の役割を説明する
・与えられた仕事の必要性や価値について説明する
・仕事の進め方などの指示やフォローを行う
・決定を説明し、疑問点を質問するように促す
・課題の理解度を調べるための質問をする
・対話を通じて説明する
・改善や向上が見られたら励ます
レディネスレベル3.能力:高、意欲:低
3番目の段階は、「能力:高、意欲:低」という状態であり、
特徴としては、以下のようなものがあります。
・次の課題に取り掛かる際に躊躇したり、抵抗することがある
・無理矢理させられていると感じている
・軽い精神的な苦痛を感じている
・周囲からの励ましや慰め、支援を求める
・自分の能力について懐疑的
これに対応するのは、「指示:低、支援:高」となる、
「参加的リーダーシップ」です。
・部下が自身の能力に対する不安を払拭できるように働きかける
・意思決定が必要な場面では部下と一緒に検討
・仕事ぶりをほめて信頼関係を築く
・積極的に部下の話に耳を貸す
・仕事の結果に焦点を当てる
レディネスレベル4.能力:高、意欲:高
最後の段階は、「能力:高、意欲:高」という状態であり、
特徴としては、以下のようなものがあります。
・進捗状況をマメに報告してくる
・自立して仕事を進める
・周囲に対して協力的
・知識や情報、アイデアを他者と共有する
・責任を引き受け、結果指向的
これに対応するのは、「指示:低、支援:低」となる、
「委任的リーダーシップ」です。
・仕事を委任し、支援に回る
・ゆるやかな監督に努める
・部下主導のコミュニケーションを奨励する
・自発的なチャレンジを促す
・成果を認め、賞賛する
まとめ
部下のレディネスレベルに合わせた指導法によって、
立派な戦力に育ち、上司や組織に貢献してくれるようになります。
しっかり観察して、適切な接し方を見極めましょう。
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