物事を決断するというのは、とても大変なことです。
「決められない」
「いつも迷う」
「失敗が怖い」
このように考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、決断力は訓練によって改善できます。
目次
決断を鈍らせる網羅思考
日本の社会における評価方法は、得点法ではなく減点法が多いです。
つまり、
「できた部分はどこか?」
よりも、
「できていない部分はどこか?」
に、意識が向きやすくなっています。
そのため、完璧さが要求されるようになり、
失敗に対して寛容さを失っているのです。
そして、全ての可能性を検討しようと、時間と労力を費やします。
これが、「網羅思考」と呼ばれる考え方の、落とし穴です。
決断力を改善する仮説思考
「網羅思考」に対して、「仮説思考」という考え方は、
失敗することを前提としています。
正確に言えば、失敗は「ただの通過点」に過ぎない、という考え方です。
仮説思考は、
「仮説」→「検証」→「仮説の改善」→「再度検証」
というサイクルを回すことを重視し、
仮説の精度を高めて、結果を出していきます。
だからこそ、成功する人は、
「素早く失敗しよう!」
という考え方をします。
つまり、
「悩むことに時間をかけるくらいなら、
間違っていたとしても決断して動き出す方が良い。
なぜなら、改善は後からいくらでもできるから」
というわけです。
もちろん、サイクルを回すことが大切なので、いきなり大きな決断はしません。
小さなテストを繰り返して、結果を確認してから、徐々に大きくしていきます。
こうすることで、経験もどんどん積み重なり、
最初に立てる仮説の精度も上がるようになります。
そして、決断力も同じく鍛えられていくのです。
決断する訓練
もし、あなたが、
「仮説と検証をする機会なんて無いよ」
と、考えているとしたら、そんなことはありません。
人は生活の中で、とても多くの決断を無意識におこなっています。
・朝、起きるとき
・朝食を食べる、または食べない
・着替えるとき
・歯磨きするとき
などなど、数えればキリがありません。
「それが習慣だから」
と思うでしょうが、「習慣に従う」と決断しているのです。
つまり、「決断していない」のではなく、
「決断していると認識していない」だけになります。
ですから、決断することを意識するだけでも、十分な訓練です。
これを「仮説思考」になぞらえると、
1.「決断する!」と意識する
2.決断する
3.結果を確認する
4.結果の評価をする
5.次の決断の参考にする
という流れになります。
そして、決断することを意識するようになると、
改善することも自然に考えるようになります。
このように、日常でも決断する訓練はできるのです。
まとめ
失敗を恐れる心が、決断を難しくしています。
ですから、影響が小さい範囲内で、決断する訓練と、
失敗してみる経験を積み重ねることが大切です。
ぜひ試してみてください。
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