感情の輪とラベリングで制御する!ネガティブ心理を落ち着かせる秘密

この記事は2分で読めます

「常にイライラしている」

「ずっとクヨクヨしている」

「いつも不安を感じている」

こんな風に、感情に振り回されている人はきっと多いでしょう。


このような場合、「感情のラベリング」と「感情の輪」を理解していると、
感情を和らげ、ストレスを低減させることができるようになります。


感情のラベリング

感情とは、無意識に生じた曖昧な心理、心の動きのことです。

曖昧な事象のため、コントロールしにくく、
結果として振り回されやすくなっているのです。

そこで、感情に名前を与えることで、
意識の領域に移動させることができるようになります。

これを心理学で「感情のラベリング」と言います。

ラベリングによって無意識から意識の領域に移動させると、
理性が働くようになり、解消方法について冷静に考えることができるのです。


しかし、「ラベリングなんて難しい!」と感じる方もいることでしょう。

そのためには、「感情の輪」という理論を理解しておくことが助けになります。


感情の輪

「感情の輪」とは、アメリカの心理学者プルチック氏が提唱した、
色と逆円錐形で感情の分類を表現したモデルのことです。

逆円錐形の展開図が輪に見えることから名づけられ、
まるで色を混ぜるように、感情を混ぜることで、
別の感情が表現できるという特徴があります。


まず、8つの基本感情を輪のように並べると、時計周りの順に、

「喜び」
「信頼」
「恐れ」
「驚き」
「悲しみ」
「嫌悪」
「怒り」
「期待」

となります。


この時、「喜び」を12時の位置だとすると、「悲しみ」が6時の位置です。

このように、8つの基本感情には相互関係もあります。

「喜び」←→「悲しみ」
「信頼」←→「嫌悪」
「恐れ」←→「怒り」
「驚き」←→「期待」

対になっている感情には、簡単には移行しないのです。


さらに、感情の強弱を色の濃淡で表現しており、
強>弱の順に以下のようになります。

「恍惚」  > 「喜び」 > 「平穏」
「敬愛」  > 「信頼」 > 「容認」
「恐怖」  > 「恐れ」 > 「不安」
「驚嘆」  > 「驚き」 > 「放心」
「悲嘆」  > 「悲しみ」> 「哀愁」
「強い嫌悪」> 「嫌悪」 > 「うんざり」
「激怒」  > 「怒り」 > 「苛立ち」
「警戒」  > 「期待」 > 「関心」

弱い感情は、隣り合う感情との区別が難しいことが多いです。


この8つの基本感情を組み合わせると、
さらなる感情を定義することが可能になります。

・隣り合う2つの基本感情の組み合わせ
・1つおきの基本感情の組み合わせ
・2つおきの基本感情の組み合わせ

などが考えられるでしょう。


まとめ

感情に支配されてしまったとき、無理やり方向転換するのではなく、
まずは感情を和らげることが大切です。

自分の中のもやもやした思いが、どのような基本感情で構成されているか、
そしてどれくらいの強さなのかを考えてみると、感情に振り回されることも、
ずっと減らせるようになります。

感情はとても強いエネルギーを持っているので、押し殺すのでもなく、
切り離すのでもなく、上手に活用して生きるための原動力にしたいですね。


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