「話が伝わらない」
「理解してもらえない」
人間関係において、このような悩みをお持ちではありませんか?
それは、「アナロジー」というスキルを使うことで、
解消できる可能性があります。
目次
アナロジーとは例え話
「アナロジー」とは、日本語で「類推」のことです。
簡単に言うと「例え話」になります。
何かを説明する時に、
・相手が知らない言葉
・相手が知らない知識
を使っていたら、理解してもらえないのは当然です。
相手も知っているような言葉や知識を使って、
同じ様な物事だと説明することで、理解してもらえるようになります。
相手が知らない言葉を、相手が知っている言葉を使って、
同じ意味であることを伝える。
そんな「翻訳」をするためのスキルが「アナロジー」なのです。
アナロジーの基本
「アナロジー」を使うにあたって、守るべきルールが2つあります。
1つ目は、相手が理解しているもので喩えることです。
相手が知らないことを喩えるために、
相手が知らない事例を出しても、意味はありません。
2つ目は、同じ機能や構造を持っているもので喩えることです。
「アナロジー」を「翻訳機」と表現したり、
パソコンにおける「ファイルとフォルダ」を、
「本と本棚」に例えたり、といったことになります。
「ファイルとフォルダ」を「ミルクとコップ」に例えても、
何を伝えたいのか、よく分からなくなってしまうでしょう。
この2つのルールを守らなければ、正しく伝わることはありません。
また、既に相手が理解しているものを利用しているので、
無意識による抵抗を受けにくくなります。
アナロジーの応用
「アナロジー」は、説明を補助するための使用方法が一般的です。
しかし、応用的な使用方法もあります。
「同じ機能や構造を持っているもの」の概念について、
別のバリエーションをいくつも提示していくことで、
その概念を無意識の中で強化していくことです。
例えば、
「コツコツ頑張ることが大切だ」
という概念を理解はしているものの、
実際の行動に移してはいない人に対して、
・ウサギとカメの童話
・水滴が石を穿つ話
・千里の道も一歩から
などを話していくことで、
「自分もコツコツ頑張った方が良いんだろうな」
と、考えやすくなっていきます。
まとめ
「アナロジー」を使いこなせると、
相手が理解しやすい説明ができるようになります。
さらに、抽象的な内容について、
具体例を伝えていくことで、概念を強化し、
心理をある程度は誘導できる可能性もあります。
ぜひ、試してみてください。
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