「空気が読めない」
「話題を変えるタイミングが分からない」
「リアクションに困ることが多い」
コミュニケーションにおいて、このような悩みはありませんか?
それは、観察力を鍛えることで解消できます。
目次
コミュニケーションにおける観察力
日本人の多くは、自分を表現することが苦手な性格です。
そして、相手の気持ちを察し、忖度することを、
「おもてなし」として美学とするような文化でもあります。
つまり、「自分から言わないけど、察してね」という、
受け身なコミュニケーションが基本になっています。
しかし本来、観察するということは、とてもエネルギーを必要とするものです。
基本的に人は、エネルギー消費を減らして生きていくことを、
無意識に考えているため、日常の中でしっかり観察することは、
興味があることか、危険を回避すること以外には、あまりありません。
そのため、「自分を表現しない人」と「気付かない人」との間で、
コミュニケーションのトラブルが発生するのです。
相手が「自分の意見」を表現してくれるようになると、楽ではあります。
しかし、自分の観察力を鍛えて、相手が伝えようとしていることを、
読み取れるようになることも大切です。
変化を観察する
観察において大前提となる、非常に重要な心構えが1つあります。
それは、「動き」を観察するのではなく、動きの「変化」を観察することです。
なぜなら、その「動き」がその人によって、ただの癖であるのか、
心の揺れから発生したものであるのか、見極める必要があるからです。
例えば、「髪を触った」から、「緊張している」のではなく、
「普段は髪を触らない」のに、その時だけ「髪を触った」場合には、
「緊張している」可能性が高いことになります。
「普段から髪を触る」相手であれば、
「髪を触る」ことは、ただの癖である可能性が高いのです。
変化を観察力で読み取る4つのポイント
「変化」を読み取る観察ポイントは無数にありますが、
コミュニケーションにおいては、大きく4つのポイントがあります。
1.目
まずは、「目」です。
「目は口ほどにモノを言う」という言葉もあるほどに、
「目」からは、様々な情報を読み取ることができます。
しかし、観察できなければ、当然ですが読み取ることはできません。
視線、まばたき、見開きや閉じ具合など、
些細な変化であるため、日常的に観察している必要があります。
2.表情
次に、「表情」です。
実は、「表情」は意識でコントロールしやすいものなのですが、
心の揺れによって一瞬だけ現れる「微表情」については、
意識でコントロールしにくいものになります。
このような通常の「表情」と、一瞬だけ現れる「微表情」を、
見分けられるようになるためにも、観察が必要です。
3.手
それから、「手」になります。
「手」は「目」と同じくらい、様々な情報を読み取ることができます。
普段からよく手を動かす人なのか、そうでないのか、
どこに触れ、どのように動き、あるいは動かなくなるのか、
動きの「変化」に注意が必要です。
4.身体
最後は、「身体」です。
姿勢、身体の向き、互いの距離といったものになります。
癖によるものか、何かのリアクションによるものか、
自分との会話中と、他の誰かとの会話中とで、
違いはないかなどを観察してください。
まとめ
4つのポイントについて、その変化を読み取れるように、
意識して観察することが重要です。
しかし、じっくり見ていては不自然になるので、
自然な観察ができるように練習が必要になります。
ぜひ、少しずつ意識するようにしてみてください。
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