「すれ違いによりギクシャクする」
「距離感の違いにより疲れる」
「苦手な人に話を合わせるのが辛い」
そんな思いをしたことはありませんか?
コミュニケーションの段階を理解することで、
お互いにとって適切な距離感で接することができるようになります。
目次
コミュニケーションにおける2つの段階
日本は長い鎖国の歴史があり、価値観の異なる人と、
コミュニケーションをとる機会があまりありませんでした。
そのため、同じ価値観を持つ人とのコミュニケーション、
つまり「フィーリング共有関係」を重視する方法しか、
学ぶ機会が得られなかったのです。
しかし、21世紀になり、価値観の多様化や、
海外の人とのコミュニケーションが一般的になってきました。
「ダイバーシティー」という概念も広まってきています。
そこで、異なる価値観を持つ相手とのコミュニケーションに大切な、
「ルール遵守関係」について学ぶ必要がでてきたのです。
ルール遵守関係
私達は人間関係において、つい「敵対」か「仲間」かの二者択一で考えがちです。
しかし、そのどちらでもない第三の選択肢である
「保留」という態度があるという認識を持つことが、
とても大切になってきます。
「仲間」と認められるための「フィーリング共有関係」を築けない場合、
すぐに「敵対」と決めるのではなく、態度を「保留」する、ということです。
「仲間ではないけれど、敵対もしない」と言い換えることもできます。
「敵対」しないために必要なことは、お互いを傷つけないために、
最低限のルールを遵守する、という認識を持つことです。
「最低限の」とつけたのは、
ルールが多すぎると、ルールを守ることに縛られ、
結果としてコミュニケーションが阻害されることになるからです。
では、最低限のルールとして、どのようなものが考えられるでしょうか?
私が考えるのは、「笑顔」「挨拶」「感謝」の3つです。
「笑顔」は、リラックスしている、心を開いていることを表現します。
「挨拶」は、不意打ちをしない、互いの存在を認識しあうなどの意味を持ちます。
「感謝」は、相手の存在を認める、信頼しているということを伝えることになります。
ルールを遵守することとは別に、互いの共通点と相違点を尊重することも大切です。
例えば、野球が好きという共通点があり、好きなチームは異なる場合、
互いの好きなチームを尊重できれば、野球好きという共通点で仲良くなれます。
ワールドカップやオリンピックで、応援する国は違っていても、
スポーツを楽しむという気持ちが同じであれば、仲良くできるでしょう。
私も仕事で、海外の方とお話する機会がありましたが、
一緒に仕事を進めるという共通点があり、その上で、
互いの文化の相違点について、雑談を楽しみました。
相違点は、尊重し合えれば、互いの視野を広げる良いきっかけになるものです。
フィーリング共有関係
「ルール遵守関係」を踏まえた上で、
「フィーリング共有関係」を考えてみましょう。
「フィーリング共有関係」とは、
同じ価値観を共有している人間関係のことですが、
それでも多少の相違点というものは存在しています。
全て同一の価値観を持った人間は存在しませんし、
それは自分と同一の人間であり、短所を補って長所を伸ばす関係にはなれません。
ですから、相違点をあえて見つけ出し、
互いに尊重する関係にしていくことができれば、
さらなる安らぎと幸せを感じられる人生に変わるのです。
まとめ
コミュニケーションの段階に合わせた会話を心がけることで、
お互いにとって適切な距離感で接することができるようになります。
そして、「ルール遵守関係」から「フィーリング共有関係」に発展し、
さらにより良い関係が構築できたとき、素晴らしい人生が訪れるのです。
この記事へのコメントはありません。