マネジメントに必要な5つの能力!部下が仕事したくなる基本と原則

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「人を育てることができない」

「成果が出せない」

「マネジメントが何か、良く分からない」

このような悩みをお持ちではありませんか?


それは、「マネジメント」について誤解があるからなのです。


「マネジメント」の現実

「管理原則の父」と呼ばれるファヨール氏によると、
経営管理について、次のように定義しています。

企業活動を円滑に行うとともに、企業の目的を達成するために、
「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの経営資源を調達し、
効率的に配分し、適切に組み合わせる、といった諸活動のことである。

ここで特に注目したいのは、「ヒト」です。

「マネジメント」について誤解していると、悪い意味で、
「モノ」「カネ」「情報」と同列に扱っている可能性があります。

具体的に言うと、思考や感情があることを忘れて、

『「ヒト」は命令に従うものだ』

と疑いもしないことです。

あるいは反対に、

『「ヒト」は自主的に気付き、行動するべきだ』

という思い込みも危険です。

「マネジメント」とは、「ヒト」に対してどのように介入し、
経営資源として最大化させるか、というスキルと言っても過言ではないのです。


ドラッカーの『マネジメント 基本と原則』より、
必要とされる能力について、次の5つを紹介します。

1.目標を設定する能力
2.組織化する能力
3.コミュニケーション能力
4.評価測定能力
5.真摯さ


1.目標を設定する能力

目標を設定しなければ、「ヒト」は努力する方向が分かりません。

また、間違った方向に努力しても、リソースの無駄遣いで終わります。


適切な目標を設定するには、次の5種類について考慮する必要があります。

・長期的目標(目指すべき方向)
・短期的目標(今やるべき内容)
・無形の目標(能力向上など)
・部下の仕事ぶりと態度における目標
・社会に対する責任についての目標


2.組織化する能力

「ヒト」の強みと弱みを把握し、組織を調整します。

それぞれが強みを活かして弱みを補えるようにしなければなりませんが、
相性というものもあるので、組み合わせることで力を発揮するのか、
反対に互いに潰れていくのかも、見極める必要があります。


3.コミュニケーション能力

コミュニケーションと言っても情報伝達のことではなく、
「ヒト」の期待や欲求を理解し、仕事を通して達成できることを、
認識してもらうための能力のことです。

「ヒト」は命令されるよりも、自分の期待や欲求のために行動するほうが、
モチベーションが上がり、自主的に動こうとします。


4.評価測定能力

「ヒト」には、それぞれの理想、目的、欲求、ニーズがあります。

組織に属する「ヒト」の欲求やニーズをきちんと評価し、
その評価に対する具体的な賞罰や、奨励策・抑止策を管理することで、
「ヒト」は自らの位置付けや役割を理解していくのです。


5.真摯さ

真摯さとは、部下のモチベーションを高めたり好感を得ることではなく、
部下の仕事ぶりを成果で評価し、成長する環境を整えることに注力することです。

愛想よくすること、人を助けること、人づきあいをよくすることも大切ですが、
それだけでは「マネジメント」としては十分ではありません。

部下に成果を上げさせ、部下を成長させる能力が必要なのです。


まとめ

「マネジメント」の誤解は、「ヒト」を、
「モノ」のような資源と同列に考えてしまう点にあります。

5つの能力によって、「ヒト」という資源の本質を理解することで、
正しい「マネジメント」ができるようになります。


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