「良縁に恵まれたい」
「悪縁を断ち切りたい」
「くされ縁を何とかしたい」
そう考えることはありませんか?
「縁」とは、人生における、
「成長するための課題」なのです。
目次
縁とは人間関係のこと
「縁」とは、仏教の用語になります。
仏教には、お葬式やお墓参りなどで、
関わることがあるでしょう。
今、自分が生きているのは、
生みの親がいて、さらにその親がいて、
それがずっと続いてきたことの結果です。
このような人の繋がりを、特に「縁起」と言います。
仏教ではさらに視野を広げて、
前世や前前世や前前前世まで考えていきます。
ですから、今、目の前にいる人が、
前世や前前世や前前前世のどこかで、
関わった人だと考えるのです。
そう言われても、あなたは、
「前世なんて、本当にあるの?」
と疑問に思われるかもしれません。
分析心理学において、カール・グスタフ・ユングが提唱した、
「シンクロニシティ」という概念があります。
「共時性」とも訳されていますが、
直接的にも間接的にも繋がりがないのに、
同じ出来事が起きることを表現した言葉です。
この現象を理解するために、
・深層心理
・集合的無意識
といった概念で説明を試みています。
こういった考え方を、仏教では「縁起」に因るもの、
と説明しているに過ぎません。
現在の世界だけでは説明しきれないものを、
「仮の世界」を設定して、そこで説明しようとしている、
ということです。
恋愛の縁と2つの秘訣
「縁」は、「ある」「ない」の2つではなく、
・濃い/薄い
・太い/細い
・強い/弱い
のように、グラデーションで表現されます。
「縁」は「前世」における関わり方で、
強弱が決まっているとされていますが、それに加えて、
「今」の関わり方によっても、変わってきます。
恋愛関係になるような「縁」なのか。
トラブルになるような「縁」なのか。
どちらも、自分の日常における立ち振る舞い次第で、
変えていくことができるのです。
そのためには、
・執着しない
・相手の幸せを願う
の2つを大切にすることが秘訣になります。
良縁に恵まれたいのであれば、
「いい人がいた!絶対にお近づきになるんだ!」
と考えると執着してしまうので、
「いい人がいた!あの人が私と関わることで幸せになるといいな」
と願うのです。
悪縁を断ち切りたいのであれば、
「嫌な人だ!不幸になって離れてくれればいいのに」
と考えることは執着になるので、
「嫌な人だ!でも、幸せになって私から離れるといいな」
と願うことで、縁を「卒業」できるようになります。
くされ縁を何とかしたいのであれば、
「自分と相手がそれぞれ幸せになっている状態」
を考えてみることです。
このように考えることができると、
人として成長し、魅力が上がっていることでしょう。
まとめ
「縁」とは、自分が成長するための課題です。
そのために、様々な「縁」が用意されていると思えると、
一つ一つの出会いに対して、丁寧に向き合えます。
ぜひ、試してみてください。
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