人間関係を改善する秘訣!感情の綱引きをやめてセンタリングする方法

この記事は4分で読めます

「無能ばかりでイライラする」

「頭が真っ白になる」

「夢も希望もない」

日々、こんなことを考えていませんか?


それは、感情に振り回されている可能性があります。


感情が持つエネルギー

喜び、悲しみ、怒り、憎しみなど、
感情はとても大きなエネルギーを持っています。

感情が持つエネルギーのプラスとマイナスの作用を知らなければ、
感情に翻弄されるままの人生を過ごすことになるのです。


プラスの作用というのは、

・仕事で最後まで頑張れた
・家族や友人を優しく元気付けた
・空気を読んで場を和ませた

などが可能になります。


マイナスの作用というのは、

・欲しくもないのに、つい買ってしまった
・読書やネット動画を見ていたら、ほぼ徹夜してしまった
・悲しみのあまり、何も手につかずに日々が過ぎていく

などが起きてしまいます。


感情のエネルギーを上手に使えれば、人生を素晴らしいものにできます。

喜びや感謝など、ポジティブな感情については分かりやすいでしょう。

それだけでなく、悲しみや怒りなど、ネガティブな感情についても、
「癒す」という加工を施すことで、プラスの作用をもたらすのです。


ただし、感情はコントロールするものではありません。

感情をコントロールしようとすると、
抑圧することになり、強いストレスをもたらします。

やがては感情を切り離すことになり、マイナスの作用を受けない代わりに、
プラスの作用も得られない結果となってしまいます。

悲しみや苦しみも感じないが、喜びも幸せも感じなくなるのです。

感情をコントロールするのではなく、すべての感情を味わった上で、
バランスの取れた行動ができるように、上手に付き合ってあげることが大切です。


人間関係のマトリクスと感情のダンス

人間関係とは、常に1対1の関係で構成されています。

ここで言う1対1とは、

・「自分」と「相手」
・「自分」と「グループ」
・「自分」と「社会」

のように、特定の人間だけでなく、集団も含みます。


そして、人間関係は感情に影響を与えます。

明るい人と一緒にいれば、明るい気分になり、
暗い人と一緒にいれば、暗い気分になります。

世間がオリンピックで盛り上がれば、
自分もワクワクした気持ちになってくるでしょう。

しかし、こういった影響は、実は長くは続かないのです。


人間関係は1対1で構成されているため、
それぞれの関係において、必ず「相対的な差」が現れます。

この相対的な差は、2つの軸があり、
1つは「ポジティブ」と「ネガティブ」で、
もう一つは、「自立」と「依存」になります。

「ポジティブ」とは、楽観的な性格で、
物事のプラス面に注目し、マイナス面をあまり見ようとはしません。

反対に、「ネガティブ」とは、悲観的な性格で、
物事のマイナス面に注目し、プラス面をあまり見ようとはしません。

「自立」とは、自分の力で物事を進めようとします。

「依存」とは、自分は力が足りないと信じています。


この2軸で「人間関係のマトリクス」を描くと、
次の4つの領域が見えてくるでしょう。

・「ポジティブ」×「自立」
・「ポジティブ」×「依存」
・「ネガティブ」×「自立」
・「ネガティブ」×「依存」

どんな人の中にも、この4つの領域は全て存在しており、
相手のあり方によって、どの部分が引き出されるかが決まるのです。

そして、それぞれに良い点と悪い点があり、優劣はありません。

ただ、その人にとって落ち着きやすい領域があり、
その領域に留まろうとする傾向があります。


そして、人間関係における「相対的な差」は、次の2つに集約されます。

・「ポジティブ」×「自立」←→「ネガティブ」×「依存」
・「ネガティブ」×「自立」←→「ポジティブ」×「依存」

人と人、人と集団における全ての関係は、
上記のたった2種類のどちらかで、バランスを取っているのです。

つまり人間関係とは、常に1対1の関係で構成されており、
それぞれが4つの領域のどこかに位置取りをするわけですが、
互いに影響を与え合うため、最終的にはたった2種類の関係に落ち着きます。


また、人間関係は相手が変われば、立ち位置も変わります。

つまり、4つの領域の位置取りが変化するのです。

そのため、複雑な人間関係の中で生活していると、
4つの領域を、次々と踊るように移動していくことになります。

このような「感情のダンス」が生じるため、
「人間関係は疲れる」と感じることになるのです。


ポジティブ×自立

「ポジティブ」×「自立」は、以下のような特徴があります。

・いつもニコニコしている。
・明るいリーダータイプ。
・自ら進んで問題解決に当たり、弱音を吐かない。
・目標を設定すると、すぐに行動していく。
・暑苦しかったり、人の心に添えないこともある。
・対となるのは、「ネガティブ」×「依存」


「ポジティブ」×「自立」が暴走すると、
超ポジティブになり、すべてのことが可能だと思い込みます。

周りが止めても、逆に燃え上がり、現実を直視する能力が失われるのです。

その結果、誰にも相手にされなくなり、感情的に、
「ネガティブ」×「依存」に移動することになります。


ネガティブ×依存

「ネガティブ」×「依存」は、以下のような特徴があります。

・後ろ向きで暗い感じがする。
・感受性が強く、人に深く共感できる。
・問題を見つけるのが得意。
・カウンセラーの素質がある。
・昔のことでくよくよ悩んだり、文句を言い続ける傾向がある。
・対となるのは、「ポジティブ」×「自立」


「ネガティブ」×「依存」が暴走すると、
病気がちになり、全ての暗い面ばかりが強調されるようになります。

世界にも未来にも自分にも、絶望しがちです。

誰かに手を差し伸べられても、理由をつけて、その手を取ろうとしません。

本人がその気になれば脱出はできるが、感情を無視して突っ走り、
「ポジティブ」×「自立」まで振り切れることになります。


ネガティブ×自立

「ネガティブ」×「自立」は、以下のような特徴があります。

・いつもイライラしている。
・完璧主義で、物事を確実に進めようとする。
・目標志向で、やると決めたら着実に結果を出す。
・周りに威圧的に接したり、コントロールすることを厭わない。
・いじめっ子の性質を持っていて、内なる暴力性をかかえている。
・対となるのは、「ポジティブ」×「依存」


「ネガティブ」×「自立」が暴走すると、
頑張っている自分に比べて、世の中の全てが、
バカで無能な人間の集まりに見えてくるようになります。

そして、自分がより頑張らなければと、責任感を強めるのです。

その結果、心の平安が全く無くなり、周りとの心の繋がりも失います。


ポジティブ×依存

「ポジティブ」×「依存」は、以下のような特徴があります。

・いつもオドオドしている。
・穏やかで癒し系、周りをリラックスさせる。
・何かあると頭が真っ白になって、思考停止してしまう。
・いじめられっ子になる可能性がある。
・「ネガティブ」×「自立」と組み合わせになると、
 普段は有能な人でも、ミスをしがちで、段取りが悪い人間になってしまう。


「ポジティブ」×「依存」が暴走すると、
何をやってもミスばかりで、無力感に満たされ、
みんなに迷惑ばかりかける存在だと考えるようになります。

人間関係の力学によって、この領域に追いやられると、
有能な人でも能力が発揮できず、失敗を恐れて生きるようになるのです。

このタイプが集団にいると、いじめを受けたり、
スケープゴートにされたり、冤罪を受けたりする可能性が高くなります。


感情の綱引きとセンタリング

人間関係のマトリクスでは、「相対的な差」が次の2つに集約されます。

・「ポジティブ」×「自立」←→「ネガティブ」×「依存」
・「ネガティブ」×「自立」←→「ポジティブ」×「依存」

この位置関係に囚われたとき、人は「感情の綱引き」を始めます。

相手に反発して、自分の領域に固執してしまうのです。


しかしこの時、相手の立場を思いやり、歩み寄ることを試みれば、
「綱引き」は終了し、マトリクスの中央へと近づいていきます。

これを「センタリング」と呼びます。

「センタリング」によって、マトリクスの中央に近づいていくことは、
「感情のダンス」の動きを軽減することになるのです。


まとめ

人間関係のマトリクスと4つの領域を理解し、
感情のダンスと綱引きが分かるようになると、
自分の取るべき態度が見えてくるようになります。

それによって、感情に振り回されることなく、
人間関係は改善することになるでしょう。


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