仕事の人間関係で問題とされる「ハラスメント」ですが、
「何をしたらハラスメントになるのか」
「ハラスメントの種類が多くて分からない」
「ハラスメントの対処法は?」
などを気にしたことはありませんか?
ハラスメントは、相手の価値観を尊重した接し方で、
防ぐことが可能になります。
目次
ハラスメントとは
ハラスメントとは「嫌がらせ」のことですが、
加害者に意図があったかどうかは関係ありません。
被害者側が不愉快に感じたり、
人権を侵害されたと感じたら、
それは「ハラスメント」の可能性があります。
「○○ハラスメント」という類いの言葉は、
現在では30種類以上もあるようです。
いずれもハラスメントの事例を言葉にしたものであるので、
今後はもっと増えることは十分に考えられます。
これは、価値観が多様化してきた時代背景にも関わらず、
人間関係において同じ価値観だと思い込んでいることによって、
ズレが生じたままコミュニケーションを取っているからです。
特に、会社内や仕事においては、「慣習」が強い影響力を持ちます。
それによって、新しい価値観を持った相手には、
受け入れがたく思われてしまいます。
「自分と相手は違う価値観を持っているかもしれない」
そう意識しておくだけでも、人間関係は大きく改善され、
ハラスメントの危険性もグッと下がるのです。
相手の価値観を尊重する「課題の分離」
相手の価値観を尊重するために、必要なことがあります。
それは、「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学の、
「課題の分離」という言葉です。
これは、様々な物事を、
「自分の課題」と「相手の課題」に分離し、
「相手の課題」には足を踏み入れない、という考え方になります。
日本において美徳とされる、
・助け合い
・支え合い
とは、まるで真逆のように思えますが、
これこそが「課題の分離」の大切なところです。
「相手のため」
と言って、必要以上に介入することは、
「相手を、自分の承認欲求を満たすための道具にしている」
という状態になります。
仕事においては、
・個人の成長のため
・チームの成果のため
という大義名分によって、特定の人物が思い描く理想像を、
一方的に押し付けてしまいがちです。
「課題の分離」によって、
自分と相手の価値観が異なることを受け入れ、
ハラスメントのような安易な行動は減っていくでしょう。
仕事のハラスメント対処法
仕事上でハラスメントを受けた場合、対応は2つに分かれます。
明らかな嫌がらせではない場合、
相手は疑問にすら感じていないでしょう。
これは、はっきりと意思表示をする必要があります。
もちろん、ストレートに伝えれば、
険悪な雰囲気になってしまいますから、
「笑顔でキック」
を使ってみましょう。
本当にキックするわけではありませんよ!
満面の笑みを浮かべて、
「やめてくださいよ~!」
と明るく大きな声で伝えるのです。
気持ちが伝わっていないようだと感じたら、
明るい雰囲気のまま、さらにもう一押ししておきましょう。
ポジティブさとネガティブさのバランスを、
言語と非言語の組合せで調整できるようになると、
雰囲気を悪化させずに伝えられるようになります。
明らかな嫌がらせの場合は、
自分だけで戦おうとするのは危険です。
相談できる人を探しましょう。
まとめ
「自分と相手の価値観は異なる」
という考え方は、これからますます重要になってきます。
普段から、相手の価値観を尊重した接し方をしていれば、
ハラスメントは防ぐことが可能になるでしょう。
ぜひ、試してみてください。
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