仕事で後輩や部下を指導する際に、
「強く叱ってしまう」
「怒ると叱るの違いが分からない」
「叱り方が分からない」
といった悩みはありませんか?
叱ることは、良くない行動を弱化するフィードバックなのです。
目次
叱ることは仕事の改善を伝えること
仕事において、人材育成や教育は必要なものですが、
部下や後輩が思ったように動いてくれないことがあります。
そのような時、ついイライラしてしまうことでしょう。
しかし、そのまま感情をぶつけてしまうと、
それは「指導」でも「叱る」ことでもなく、
ただの「怒り」になります。
「怒り」は自分がスッキリするだけで、相手の成長には繋がりません。
相手の成長のためには、
・どのような行動に問題があったのか
・どのような考え方が正しかったのか
という点を、しっかり伝える必要があります。
これが「叱る」ということです。
叱り方3つのポイント
効果的な叱り方には、3つのポイントがあります。
1.具体的に指摘する
やってしまいがちなミスが、漠然とした指摘です。
「しっかり勉強しなさい」
「積極的に動きなさい」
このような言い方では、相手にしてみれば、
「何をすれば、仕事ができていると判断してもらえるのか」
と、質問したくなってしまうでしょう。
それに対して、
「それくらい自分で考えろ」
と思ってしまうようであれば、
あなたには指導する資格はありません。
指導する負担を放棄して、相手に押し付けているに過ぎないからです。
問題があった点や改善してほしい点は、
具体的な行動を指摘する必要があります。
その後で、
・失敗の原因や理由
・対策
などを、本人に考えさせることは有効です。
2.褒めると叱るのバランスは8:2
「叱る」ことは、行動の改善に必要なことですが、
そればかりでは、相手に嫌な印象を与えてしまいます。
ですから、「褒める」と「叱る」を織りまぜるのが効果的です。
不足行動の強化のために「褒め」て、
過剰行動の抑制のために「叱る」ことで、
仕事における行動の改善はより進むようになります。
この時、行動科学マネジメントでは、
8割は「褒め」て、2割は「叱る」というバランスが理想的としています。
また、叱った後は、しっかりフォローを入れるようにしましょう。
3.どうしても怒りを伝えたい時
場合によっては、怒りやネガティブな感情を、
相手に伝える必要もあります。
そのような時、いきなり感情をぶつけてはいけません。
まずは、具体的な客観的事実とそれが仕事に与える影響を伝え、
どんな行動に問題があったのかを説明します。
それから、どんな感情が自分自身に芽生えたのかを相手に伝えましょう。
その後は、必ず相手の意見を聞いてみてください。
最後に、相手への尊重をしっかり示すことで、
嫌な印象を和らげることができます。
まとめ
「叱る」というフィードバックは、
良くない行動を弱化する効果があります。
しかし、そのためには日頃の信頼関係や敬意が必要です。
ポイントを意識して、試してみてください。
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