空気感を伝えるネステッドループ!2つの心理効果で判断力を鈍らせる

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人間関係において、

「相手の興味を惹き付けたい」

と思う時があるでしょう。

または反対に、

「よく分からないうちに相手の言いなりになってしまう」

と悩むこともあるでしょう。


それは、「ネステッドループ」というスキルについて、
理解することで、解消できる可能性があります。


ネステッドループとは混乱させること

「ネステッドループ」とは、話をバラバラにして、
入れ子状態で伝えるというスキルです。

これは2つの心理効果が組み合わされています。

1つ目は「ザイガルニック効果」と呼ばれるもので、
物事が途中で中断されると、人は続きが気になってしまう、
という心の働きのことです。

2つ目は「混乱法」と呼ばれるものになります。

一度に多くの情報を渡されてしまうと、
人は一つ一つ個別に反応することが負担になるため、
まとめて一つの情報として反応しようとする心の働きのことです。

この2つを組み合わせると、

「よく分からないけど、なんとなく気になる」

という状態にさせてしまうことになります。


ザイガルニック効果の使い方

「ザイガルニック効果」を十分に引き出すためには、
話の核心となる部分の手前で、意図的に中断してしまうことです。

例としてよくあるものが、

「続きはCMの後で!」

「続きはWEBで!」

といったものになります。

伝えられなかった核心部分について、
相手の無意識は自動的に補足しようとします。

この、自動的に補足しようとする働きによって、
相手の無意識をその話題にフォーカスさせるのです。


混乱法の使い方

「混乱法」の効果を十分に引き出すためには、
あまり反発されないような要素を重ねていきます。

例えば、

「今度の会議で報告する資料を作成しておいて!」

と頼みたい場合、

「この書類のコピーを取って。
 その後で○○さんにメール返信しておいてね。
 それから今度の会議で報告する資料も作成しておいて!」

と、小さな用件と一緒に、まとめて頼んでしまうのです。

引き受けやすい小さな用件とまとめてしまうことで、
本命のお願いを引き受けやすくしてしまいます。


ネステッドループの注意点

「ネステッドループ」は2つの心理効果が組み合わされているので、
使い方が難しいスキルです。

さらに、相手のタイプによって効きやすさも変わります。


物事を楽観的に捉えるようなタイプは、
話を受け入れることにあまり抵抗がないため、効きやすいです。

合理的な考え方をするタイプは、
しっかり考えて判断しようとするため、
このスキルはあまり意味がありません。

どちらでもない人たちは、本当に混乱してしまう可能性があります。

「何を言っているのかよく分からないから、もういいや」

となってしまうのです。


まとめ

「ネステッドループ」は使いこなすのが難しい、高度なスキルになります。

さらに、カルト教団などが使うくらい強力なスキルです。

理解しておくことが防衛手段にもなりますので、
ぜひ、覚えておいてください。


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